プラザくん3月13日8.小1プロブレム③前々回①では「小1プロブレムの経緯」について、前回②では「月別の小1プロブレム発生状況」について記しました。今回はもう少し本質的な部分で、そもそも「小1プロブレム」になってしまう原因として考えられることは何か? そして、ご家庭の役割とは何か? といったことについてお伝えできればと思います。「小1プロブレム」の原因は、長年「保育園・幼稚園、家庭でのしつけが不十分」といった議論がされていましたが、最近では問題の本質は単純な「しつけ」問題ではないことが分かってきています。様々な機関の調査によると、「小1プロブレム」の原因は大きく分けて2点になるようです。①保育園・幼稚園と小学校の過ごし方のギャップによるストレス ・遊び中心から勉強中心への変化 ・集団生活や集団行動の必要性が増加 ・自分のことは自分でという自立した行動が必要 ・指導者の目が行き届きにくくなる など②ご家庭でのストレス ・困ったことをうまく伝えられない ・助けてほしいと言い出せない などちなみに、小学1年生の平日の活動時間の内、学校で過ごす時間とご家庭で過ごす時間はほぼ半分ずつぐらいになるかと思います。大げさな言い方になりますが、小学1年生の1日は学校とご家庭でほぼ占められているということです。さらに、下校後に習い事などが入っていると、ご家庭の時間は減っていきますので、学校生活の占める割合がご家庭よりも大きくなってくる場合も多いのではないでしょうか。小学校でのストレスは個人差はあるものの、誰しもが何かしら感じている部分があるかと思います。当然、それまでの生活とは何もかも違う訳ですから、わくわく・ドキドキというポジティブな感情と同時に大きな不安も抱えているはずです。ただし、学校生活には遅かれ早かれなじんでいかなければ仕方がない面もありますし、学年が上がって行ったらまた別の問題にぶつかってしまうこともあるでしょう。そんな時に頼れる場所、安心してありのままで過ごせる場所として、ご家庭の役割というのが重要になってくるのではないかと思います。そこで、これから小学校に入学される方だけでなく、他学年で学校生活にうまくなじめないでいる方がいらっしゃる場合に確認しておきたいポイントをいくつか挙げてみます。《確認ポイント》①お子さんとの信頼関係は十分築けているか?お子さんが保護者の方を信頼しているのは当然のことですので、ここで言う信頼関係というのは
前々回①では「小1プロブレムの経緯」について、前回②では「月別の小1プロブレム発生状況」について記しました。今回はもう少し本質的な部分で、そもそも「小1プロブレム」になってしまう原因として考えられることは何か? そして、ご家庭の役割とは何か? といったことについてお伝えできればと思います。「小1プロブレム」の原因は、長年「保育園・幼稚園、家庭でのしつけが不十分」といった議論がされていましたが、最近では問題の本質は単純な「しつけ」問題ではないことが分かってきています。様々な機関の調査によると、「小1プロブレム」の原因は大きく分けて2点になるようです。①保育園・幼稚園と小学校の過ごし方のギャップによるストレス ・遊び中心から勉強中心への変化 ・集団生活や集団行動の必要性が増加 ・自分のことは自分でという自立した行動が必要 ・指導者の目が行き届きにくくなる など②ご家庭でのストレス ・困ったことをうまく伝えられない ・助けてほしいと言い出せない などちなみに、小学1年生の平日の活動時間の内、学校で過ごす時間とご家庭で過ごす時間はほぼ半分ずつぐらいになるかと思います。大げさな言い方になりますが、小学1年生の1日は学校とご家庭でほぼ占められているということです。さらに、下校後に習い事などが入っていると、ご家庭の時間は減っていきますので、学校生活の占める割合がご家庭よりも大きくなってくる場合も多いのではないでしょうか。小学校でのストレスは個人差はあるものの、誰しもが何かしら感じている部分があるかと思います。当然、それまでの生活とは何もかも違う訳ですから、わくわく・ドキドキというポジティブな感情と同時に大きな不安も抱えているはずです。ただし、学校生活には遅かれ早かれなじんでいかなければ仕方がない面もありますし、学年が上がって行ったらまた別の問題にぶつかってしまうこともあるでしょう。そんな時に頼れる場所、安心してありのままで過ごせる場所として、ご家庭の役割というのが重要になってくるのではないかと思います。そこで、これから小学校に入学される方だけでなく、他学年で学校生活にうまくなじめないでいる方がいらっしゃる場合に確認しておきたいポイントをいくつか挙げてみます。《確認ポイント》①お子さんとの信頼関係は十分築けているか?お子さんが保護者の方を信頼しているのは当然のことですので、ここで言う信頼関係というのは