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15.読書と読解は別物!①

お子さんたちにたくさん読み聞かせをしてきたというご経験をお持ちの保護者の方は、かなりいらっしゃるのではないでしょうか。
早い方であれば胎教絵本を読んでいたり、今でも寝る前にはお気に入りの物語を読み聞かせたりされているかもしれませんね。

親御さんの願いとしては、「本に親しむことで心豊かなお子さんに育ってもらいたい!」というお考えもあるでしょうし、「いつかきっと役に立つだろう!」という漠然とした期待もあるかと思います。

そこで今回は、読書と文章読解力ということをテーマに話を進めてみたいと思います。


小学校高学年で、国語に対して何かしら課題を抱えている保護者の方から、

A「本を読まないと文章読解はできませんよね?」
B「うちの子は本を読まないから国語ができない…」

といったお声をよく耳にします。
その反対に、

C「読書はしているのに国語の読解があまり得意じゃないのはなぜ?」
D「あんなに本を読ませてきたのに、なんで国語ができないの?」

というお気持ちの方も一定数いらっしゃいます。

AとBのご意見は、「読書量と文章読解力が比例する」というような認識をお持ちなのかもしれませんね。
少し残酷な言い方になってしまうかもしれませんが、たくさん読書をすれば自ずと文章読解ができるようになる訳でもないし、本を読まなくても文章読解ができる子はたくさんいらっしゃるというのが現実です。
おそらく、CとDの感想をお持ちの方であればご納得いただけるのではないでしょうか。

ここで保護者の方々に知っておいてほしいことは、「読書と読解は別物!」ということです。

どちらも同じような熟語に見えますので一瞬混同しがちですが、国語の学習指導という観点からも、

「読書と読解は別物!」という認識でお子さんたちに向き合っていかないと、肝心なところを見落としてしまう可能性があります。

本をたくさん読んでいるから国語はできるはずだというような先入観は危険ですし、逆に本を読んでいないから大して読解はできないだろうという単純なものでもありません。


ただし、小さいころから読み聞かせをしたり、たくさん本を読んできたことは意味がないのかといえば、そんなことはありません。

読書をしてきた方には、もちろん強みとしてプラスとなる力がお子さんに残っているものです。


具体例を挙げると

①長文に慣れている
②言葉をよく知っている
③読書をしてきたという自負がある など

読書に慣れ親しんでいた方は、国語にも親しみを持ちやすいという傾向はありますし、言葉をよく知っているという方が多いものです。
当然ですが、自分は本をたくさん読んできたという自信もとても大切です。


では、なぜ「読書と読解は別物!」なのでしょうか?

それは、お子さんの読書の嗜好と読解の内容の相性が大きく影響していると考えられます。
大雑把に言うと、物語が好きなのか、科学的な本が好きなのかといったお子さんの好みと、小説なのか説明文なのかといった文章読解の出題内容がうまくかみ合うかどうかという感じになるでしょうか。

もう少し細かいことでは、お子さんの読書はストーリーを想像して没頭しているのか、知的好奇心によって未知の世界に夢中になっているのかによって、同じ読書でも頭の使い方が全く異なります。
同じく読解も、小説と説明文では文章も設問も全く異なるので、それぞれの文章に対するアプローチも変えていかないといけないという面があります。

つまり、お子さんの守備範囲に読解の内容があてはまればできるでしょうし、守備範囲外のものはなかなかキャッチできないということです。
(国語の成績にバラツキが多い方の理由の1つです。)
当たり前ですが、すべての本を読むことはできませんので、どうやって本と向き合っていくかという読書をするときのコツと、どんな方法で文章読解を解き進めていくかという技術的な面の両方をケアしていくことが必要となってきます。

今回は「読書と読解は別物!」という切り口で始めましたが、次回以降はもう少し掘り下げて、読書のコツや文章読解の技術についてお伝えしていこうと思います。



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