かつて五月病といえば、大人がなるものという印象でしたが、最近では、中高生や小学生にまで五月病が広がっているというのをお聞きになったことはありませんか。
今回は、子どもの五月病について、その原因や兆候をお伝えしていこうと思います。
【五月病の原因とは?】
4月に心機一転、新しい環境になじもう・溶け込もうとしていたお子さんたちは、少なからず気持ちがピンと張りつめた状態で1か月ほどを過ごされることになります。
ちょうど新学年も3週間が経ち、少しずつ慣れたころにやってくるゴールデンウィーク。
過度の緊張状態から解放される1週間、それがゴールデンウィークですよね。
大型連休中は心身ともにリラックスして家族と過ごせたり、趣味やレジャーに没頭したり、いろんな意味で学校生活とはかけ離れた1週間を過ごすことができます。
しかし、環境の変化に順応しようとがんばりすぎたお子さんたちは、心の緊張がずっと続き、本人も気がつかないうちに周囲の想像以上のストレスを溜め込んでいることがあります。
ゴールデンウィークで一気にストレス発散をしてスッキリ!となればいいのですが、中には気持ちが緩むことによって、張り詰めていた糸が切れてしまうお子さんもいるようです。
結果として、4月からの新生活に慣れようと頑張ってきた子どもたちが心身の不調を訴えたり、登校を渋ったりといった無気力・気分の落ち込みといった症状がでてくることを一般的に五月病と呼んでいるそうです。
(五月病は正式な医学用語ではないため、病院で五月病と診断されることはないそうです。)
ちなみに、五月病になりやすい性格として、まじめで頑張り屋さんなお子さんほど、きちんとやろうという気持ちの強さがストレスにつながることがあるようです。
また、周囲の期待に応えようという完璧主義的なところを持ち合わせているお子さんも、同じように緊張状態から解放されることによって、気持ちのコントロールが難しくなることがあるようです。
五月病の厄介なところは、もともとサボり癖があったお子さんではなく、まじめにしっかりしていたお子さんが急に無気力になるという点ではないでしょうか。
糸が張り詰めている強さが大きい分、プツリと切れたときの反動も大きいのかもしれませんが、親御さんからすれば、どうして急に無気力になってしまったか分からないでしょうし、思い当たる原因も見当たらないという心配だけが募ってしまいそうですよね。
では、お子さんたちの気持ちの変化に気づくための兆候には、どのようなことがあるのでしょうか?
【五月病のSOSサインは?】
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