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令和6年度千葉県公立入試結果

教育プラザ高校入試説明会からの第6弾は、「令和6年度千葉県公立入試結果」についてお届けします。


第6弾…令和6年度千葉県公立入試結果


千葉県では、毎年5月中に前年度の入試結果が公表されています。

そこで初めて正確な平均点や問題別の正答率などが分かる訳ですが、公立入試一本化以降は数学の問題形式が変更となったり、英語の試験時間が60分に伸びたりと毎年何かしらのトピックがあるものです。

今回はそんな千葉県公立入試の令和6年度の結果から特徴的なものをいくつか紹介していきますので、これから入試を迎える受験生の方はぜひ参考になさってください。


令和6年度の学力検査問題の特徴

まずは学力検査全体の傾向から確認していきましょう。


○ 基礎的・基本的な事項の正確な理解度をみることができるよう、複数の解答について全て正しい場合にのみ正解とする問題や、理由を書かせる問題を設定した。

学習した基礎的な知識を応用して答えを導く問題や、思考力、判断力、表現力等を総合的にみることができるような問題を設定した。

上記2点を柱に、各教科の特質に応じた「見方・考え方」を働かせ、学習活動を通して確かな学力を身に付けているかをみる問題を充実させた。


と上記のような観点で入試問題が作成されているようですが、こちらはここ数年内容としては大きな変更点がないものとなっています。

つまり、単純な一問一答や用語の丸暗記だけではなかなか得点しづらい問題が増えているということ、難解な条件設定や複雑な資料の読み込みなど、それなりに訓練する必要がある出題が増えているということではないでしょうか。


では、各教科の平均点を見てみましょう。

ちなみに、5教科の中で最も平均点が低かった教科は赤字、2番目に平均点が低かった教科は青字にしてあります。


公立入試平均点推移

みなさん意外に思われるかもしれませんが、公立入試問題で平均点が低い教科と言えば国語・数学です。

数学はまだしも、英語や理科の方が難しいのでは思われる方も多いかと思いますが、実際は国語がダントツで得点しづらい教科なんですね…


②各教科の得点分布

次に、各教科の得点分布を見てみましょう。

こちらは、千葉県教育委員会から公表されたものから切り取った画像となりますが、どの得点分布が何の教科かお分かりになりますか?


教科(A)

R6教科(A)

教科(B)

R6教科(B)

教科(C)

R6教科(C)

得点分布だけで教科がお分かりになったらかなりのマニアと呼べるかもしれませんが、30~60点台に分布が集中していた教科(A)は「国語」です。

30~60点台に80%以上の受験生がいるということは、平均点こそ高くないものの、差がつきにくい教科とも言えるでしょう。


次いで、平均点に近い40~50点台よりも60点台の方が多かった教科(B)は数学です。

こちらも40~60点台に50%以上の受験生がおり、努力次第で平均点以上を目指すことが可能な教科と考えることができます。

別の見方をすれば、70点以上がガクンと減るため、高得点は取りにくい教科とも言えるかもしれません。


では、得点分布がいびつな教科(C)はというと、これが毎年この形状となる「英語」です。

令和6年度は20~80点台がすべて10~15%分布しているというとても散らばりの大きい教科と言えます。


何と言っても英語の大きな特徴は、入試以前の模試の段階から、平均点以上取れる方は安定して平均点以上取れ、平均点に届かない方はなかなか平均点を越えられないという特徴があります。

考えられる原因としては、他の教科と違い「語彙力」と「文法ルール」の2つをどれだけ身につけているかが、そのまま得点に直結するということが挙げられるでしょう。



では、次の教科(D)と(E)ですが、理科・社会の区別はつきますでしょうか?


教科(D)

R6教科(D)

教科(E)

R6教科(E)

60~70点台が一番多かった教科(D)は理科でした。

比較的なだらかな分布となっていますが、やや右側に分布が偏っていることから、平均点以上を取ることが十分狙える教科と言えるのではないでしょうか。

公立入試では、生物・地学・物理・化学がすべて均等配点の25点ずつ出題されますので、得意分野をしっかり固めてから苦手分野を克服してくことで得点は安定してくるかと思います。


最後の教科(E)は社会ですが、こちらは30~80点台がほぼ同数いるという何とも奇妙な分布となっています。

英語とは異なり語彙力の差が出る訳ではないでしょうが、毎年同様の分布になる訳ではないので、ある程度出題傾向によっても左右されている部分があるかもしれません。

裏を返せば、努力次第で得点を上げやすい教科とも言えるでしょうから、公立高校を目指すのであれば、社会を上げない手はないと思います。



ここまで、6回に分けて高校入試について解説してきました。

多少なりともお役に立てる情報が提供できていればと勝手に思っておりますが、今回すべての情報を紹介し切れていない面もありますので、ご質問などございましたら遠慮なく教育プラザまでお問い合わせください。

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