【8かいー1~5】
今回の物語では、幼い妹を持つお姉ちゃんの気持ちの読み取りが重要となってきます。
主人公すみれちゃんと似た経験をお持ちのお子さんは、すみれちゃんが妹のかたをつついて泣かせたことも、その後助け起こそうとしなかったことも、何となく理解できるかもしれませんが、同じような経験がないお子さんにしてみれば、単なる意地悪なお姉ちゃんの物語というふうに読めてしまうかもしれません。
妹ばかりが可愛がられているように思えるひがみや、お姉ちゃんだから我慢しなければいけないという諦めの気持ちが読み取れるかどうかが、今回の文章のメインテーマとなっていますので、単に意地悪な女の子という訳ではないということに気づけるといいですね。
特に傍線⑥のすみれちゃんの気持ちの理解が重要ですので、仮に想像しづらい場合には、45行目以降のすみれちゃんの気持ちを1つずつ押さえていくとすみれちゃんの気持ちの移り変わりがよくわかるのではないかと思います。
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