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33.中学受験 いつから準備すべきか➀

11月になり、今年も本格的な受験シーズンを迎えようとしています。

と同時に、これから中学受験を考えようとか、そろそろ準備を始めようかというご家庭が動き出す時期でもあります。

そこで、今回は25年以上四谷大塚提携塾として中学受験に携わってきた経験や、最近の中学受験事情などを踏まえて、いつから準備すべきかということを考えてみようと思います。


まず、一般的には中学受験の学習が本格化するのは、どこの塾でも小学4年生からと言われています。

ただし、中学受験のコースを運営している学習塾では、現学年の受験がひと段落する2月から、新学年の授業カリキュラムが始まることがほとんどですので、厳密に言うと小学3年生の2月から開始と考えておいた方が間違いないでしょう。

小学校で4年生になった4月から始めようとすると、すでに2か月分の遅れを取っているだけでなく、貴重な復習の機会である春期講習も受けられずにスタートするハンデを、最初から背負い込むことになりますのでお気を付けください。

小学3年生以下の方は、これから中学受験をどうするか考えていくというのでも十分間に合いますし、
せっかくですから、この時期はどこの塾でも無料のテストで力試しができる機会を設けていますので、それらのテストを受けながら、中学受験の学習を始めるかどうかを検討していくことをお勧めします。

できれば、教室見学をして教室内の雰囲気やそこに通う生徒さんたちの様子を確認したり、体験授業で実際に担当される先生方の指導や接し方、保護者の方への対応なども確認したりしておくと、後々のためになるでしょう。


では、現在小学4年生・5年生の方で、まだ本格的な中学受験学習を始めていない方はどうすれば良いのでしょうか?


「ゆる受験」の妄想と弊害 

近年、小学5年生以降の塾通いで中学受験を目指す「ゆる受験」とか「省エネ受験」という言葉があるのをご存じでしょうか?

小学5年生以降から受験学習を始めることで塾通いの期間を短くし、時間的にも経済的にもゆとりを持って中学受験を目指すような方法を指していう言葉のようです。

「小学6年生の1年間塾通いをしただけで、○○中学校に合格しました!」
というような合格体験記を見聞きされたこともあるかと思いますが、まさに「ゆる受験」の成功例と言えるでしょう。

しかし、おそらくその合格体験記のお子さんは特例中の特例で、一般的な小学生とは異なる才能に恵まれていて、たまたまいろんな条件が理想的にマッチした強運も持ち合わせていたのではないかと思われます。


ずいぶん昔の話になりますが、まだ学校の教科書がゆとり教育にするだのしないだのと言って騒がれていた時代には、確かに「ゆる受験」で合格を勝ち取るお子さんがたまにいらっしゃいました。

当時は小学校の学習内容も今とは比較にならないほど基本的なものに限られていましたし、入試問題も知識の詰め込みや典型題への対応で得点が取れるものが大半を占めていたという背景がありました。

しかし、昨今の中学受験事情を鑑みると、「ゆる受験」でそれなりの学校に合格するというのは、とてもじゃないけど現実的ではないと言わざるを得ないというのが本音のところです。

ざっくりとした言い方ですが、最近の中学受験では、どれだけインプットしているかではなく、いかにアウトプットできるかということが問われるようになってきています。

大学入試改革に端を発することですが、それ相応のことを知っているのは当たり前で、身につけた知識や技能をその場で臨機応変に使いこなす力が必要とされるだけでなく、自分の言葉で表現する力も同時に要求されることが珍しくありません。

つまり、インプットするにもいろんな物事と関連付けてするべきですし、アウトプットする練習や機会を設けていかないと、本来持っている力だけで適応するのは困難だということです。

それでもやっぱり5年生からでも受験をさせたいとなったら、相当の覚悟を持って臨まないと厳しい現実が待っていると考えておくべきでしょうし、時期によっては、中学受験塾に受け入れてもらいないことも多々あります。

仮に受験学習は何とかこなしていったとしても、お子さんにはものすごい負荷がかかるのは否めないですし、大変な思いをしたからと言っても合格の保証はどこにもありません。


四谷大塚のカリキュラム

ちなみに、四谷大塚のカリキュラムでは、小学4・5年生の2年間で履修すべき中学受験の内容の大半は習い終えてしまいます。

6年生の前期は、未履修の単元学習だけでなく、総合問題としてそれまでのまとめを行ったり、既習単元の考え方を融合させて問題に取り組むような実戦問題を扱ったりする、いわゆる受験対策的なカリキュラムになっています。

6年生の後期は新出単元がなく、入試問題に適応するための演習を中心とした仕上げの段階となります。

つまり、小学4年生からの2年半をかけて中学受験特有の学習を進め、最後の半年間で仕上げていくというのが一般的に必要とされる中学受験の準備期間と言えます。

それらのことを踏まえたうえで、我が子に中学受験への道を歩んでもらうのか、それとも地元公立中学校から高校受験で自分の進路を決めていってもらうのかはご家庭の判断によるとしか言いようがありませんが、少なくとも途中から追いかける中学受験学習には、想像以上の大変さがあることだけはご承知おきいただければと思います。


今回は中学受験学習を始める時期についてお届けしました。
次回は小学4年生になるまでに準備しておきたいことや、受験学習を始めてからも心がけていきたいことなどについてお伝えしていこうと思います。

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