プラザくん2023年10月3日29.たしかな計算力⑤計算間違いの要因には要因A:計算の技能が足りていない間違い要因B:性格的な要因による間違いの2種類があるとお伝えしました。いずれのタイプであっても、大人の目からすればただの計算間違い!ということで、まずは巷でよくある計算力の鍛え方について確認していきましょう!①計算量をこなす毎日何分とか1日何ページなど、ある程度の量をこなしながら計算力を鍛えていくやり方です。例えば、ピアノであれば簡単な運指練習をしてから曲を弾くとか、スポーツでウォーミングアップをしてから軽い基礎練習に入るというような、ある意味ルーティンとしての計算練習ということであれば、習慣づけとして意義はあるかと思います。ただし、あくまでルーティンとしてのアップですから、計算に費やす時間や量についてはお子さんによって配慮が必要かもしれません。少なくともお子さんが嫌々やったり、アップアップで何とかやり終えたりというような量はあまりお勧めできません。仮に、ある程度の量をこなさないと計算が身につかないとか、何度やっても同じつまずき方をするようであれば、それは計算量以前にそもそも理解できていない可能性があります。ですから、再度計算方法で理解があやしいところはないかを確認したうえで、演習量を増やした方が効果的ですし、お子さんも前向きになれるのではないでしょうか。厄介なのは、よく分からないけど何度も間違えているうちに間違えない方法が見つかったから、とりあえずそれでやっておいたというお子さんがたまにいることです。当然ながら、計算だけならまだしも、文章題になった瞬間に式が立てられないといったことが起こりがちですし、分からなくても数をこなせばできるようになるという錯覚に陥るリスクがあります。※計算量をこなすのは、計算方法がしっかり理解できたうえで、無理のないペースで進めましょう!②間違えたらペナルティ計算間違いをする頻度やお子さんの取り組む姿勢にもよると思いますが、全問正解するための方策として気持ちは分からなくもないという感じです。ただ、お子さんからすると、間違えたときのペナルティに対し、全部できたときのご褒美が物足りなくなる時がいずれ訪れるという現実があります。低学年のうちは、花まるやシール貼りで大喜びだったのが、いずれ物足りなくなってきます。そうすると、ご褒美はあまりもらえないのに、やり直しや追加問題といったペナルティだけが残ることになりかねません。当然ですが、大人だって罰則だけはあるのにあまり褒めてもらえないとなると、なかなかその気になれませんよね。ペナルティとご褒美はどうしても物どうしのやりとりのようになってしまいますので、できればお子さんのやる気とか達成感といった感情面に働きかける方が得策ではないかと思います。元来お子さんたちは、できたらうれしいし、できなかったらくやしいとか面白くないというような気持ちを大人以上に感じているはずです。※問題を解く前の目標設定(できればお子さん自身で)に対して、どれだけ達成できたかを見ていく!まずはお子さん自身がどれくらいできると思っているか、あるいはどれくらいできたらうれしいかということを見える化するところから始めてみてはいかがでしょうか。意外に自信がある単元もあれば、思いのほか不安を感じている時もあるかと思います。また、その時々のコンディションによって、出来が左右されることも珍しくありません。あくまでお子さん目線で、できることを増やしていくというスタンスでやっていけば、ペナルティがやがて必要なくなるかもしれません。教育プラザで実践している計算間違いをなくす方法ここからはある程度計算方法は理解しているという前提でご紹介いたします。①一度にやるのは、集中力が持続する問題数ここまで計算間違いについていろいろとお伝えしてきましたが、計算間違いに一番関係しているのは、実は「集中力」だと考えています。計算問題を行う時に、いかに集中してできるかというのがとても重要ですし、逆を言うと、計算はいつも集中してやるものだという習慣をつけることができれば占めたものです。その意味では、一度にたくさんやるのはあまりお勧めしていません。(残念ながら、たくさんやれば計算力がつくという訳ではありません…)むしろ、限られた問題を集中してやることでミスをしない癖をつける方が得策です。②目標タイムを決めて、時間を計ってやってみるお子さんが計算問題をやっている最中、ずっと見張っていることはできませんので、保護者の方の目の代わりにタイマーを置いておくことをお勧めします。実際、机の上にタイマーがあるだけで、お子さんたちの集中力が変わることがあります。(急いでやるのが目的ではありませんので、誤解がないようにしてください…)できれば始める前に「何分ぐらいでできそう?」と聞いてみてください。そして、「急がなくていいから、全部○にしよう」と付け加えてみましょう。これだけで、集中して解く習慣がついていけば将来的にとても大きな力となってくるはずです。③正答率で評価する②と関係しますが、速くできることが目的ではありませんので、「1回で○にすることが一番すばらしい」ということを知ってもらうために、〇つけの際には、「□問中△問できたね」という結果を伝えてあげるようにしましょう。「速くできることよりも書いた答えが〇になることの方がすごいことだ」ということをお子さんが知っていくには、点数だけではなく正答率を意識できるようにフィードバックしていくと効果的です。まとめ「たしかな計算力」というテーマのもと、こちらが普段目にするお子さんたちの様子やこれまでの経験則であれこれ書き連ねました。微力ながら何かしらのお力になれていればいいなぁと思います。
計算間違いの要因には要因A:計算の技能が足りていない間違い要因B:性格的な要因による間違いの2種類があるとお伝えしました。いずれのタイプであっても、大人の目からすればただの計算間違い!ということで、まずは巷でよくある計算力の鍛え方について確認していきましょう!①計算量をこなす毎日何分とか1日何ページなど、ある程度の量をこなしながら計算力を鍛えていくやり方です。例えば、ピアノであれば簡単な運指練習をしてから曲を弾くとか、スポーツでウォーミングアップをしてから軽い基礎練習に入るというような、ある意味ルーティンとしての計算練習ということであれば、習慣づけとして意義はあるかと思います。ただし、あくまでルーティンとしてのアップですから、計算に費やす時間や量についてはお子さんによって配慮が必要かもしれません。少なくともお子さんが嫌々やったり、アップアップで何とかやり終えたりというような量はあまりお勧めできません。仮に、ある程度の量をこなさないと計算が身につかないとか、何度やっても同じつまずき方をするようであれば、それは計算量以前にそもそも理解できていない可能性があります。ですから、再度計算方法で理解があやしいところはないかを確認したうえで、演習量を増やした方が効果的ですし、お子さんも前向きになれるのではないでしょうか。厄介なのは、よく分からないけど何度も間違えているうちに間違えない方法が見つかったから、とりあえずそれでやっておいたというお子さんがたまにいることです。当然ながら、計算だけならまだしも、文章題になった瞬間に式が立てられないといったことが起こりがちですし、分からなくても数をこなせばできるようになるという錯覚に陥るリスクがあります。※計算量をこなすのは、計算方法がしっかり理解できたうえで、無理のないペースで進めましょう!②間違えたらペナルティ計算間違いをする頻度やお子さんの取り組む姿勢にもよると思いますが、全問正解するための方策として気持ちは分からなくもないという感じです。ただ、お子さんからすると、間違えたときのペナルティに対し、全部できたときのご褒美が物足りなくなる時がいずれ訪れるという現実があります。低学年のうちは、花まるやシール貼りで大喜びだったのが、いずれ物足りなくなってきます。そうすると、ご褒美はあまりもらえないのに、やり直しや追加問題といったペナルティだけが残ることになりかねません。当然ですが、大人だって罰則だけはあるのにあまり褒めてもらえないとなると、なかなかその気になれませんよね。ペナルティとご褒美はどうしても物どうしのやりとりのようになってしまいますので、できればお子さんのやる気とか達成感といった感情面に働きかける方が得策ではないかと思います。元来お子さんたちは、できたらうれしいし、できなかったらくやしいとか面白くないというような気持ちを大人以上に感じているはずです。※問題を解く前の目標設定(できればお子さん自身で)に対して、どれだけ達成できたかを見ていく!まずはお子さん自身がどれくらいできると思っているか、あるいはどれくらいできたらうれしいかということを見える化するところから始めてみてはいかがでしょうか。意外に自信がある単元もあれば、思いのほか不安を感じている時もあるかと思います。また、その時々のコンディションによって、出来が左右されることも珍しくありません。あくまでお子さん目線で、できることを増やしていくというスタンスでやっていけば、ペナルティがやがて必要なくなるかもしれません。教育プラザで実践している計算間違いをなくす方法ここからはある程度計算方法は理解しているという前提でご紹介いたします。①一度にやるのは、集中力が持続する問題数ここまで計算間違いについていろいろとお伝えしてきましたが、計算間違いに一番関係しているのは、実は「集中力」だと考えています。計算問題を行う時に、いかに集中してできるかというのがとても重要ですし、逆を言うと、計算はいつも集中してやるものだという習慣をつけることができれば占めたものです。その意味では、一度にたくさんやるのはあまりお勧めしていません。(残念ながら、たくさんやれば計算力がつくという訳ではありません…)むしろ、限られた問題を集中してやることでミスをしない癖をつける方が得策です。②目標タイムを決めて、時間を計ってやってみるお子さんが計算問題をやっている最中、ずっと見張っていることはできませんので、保護者の方の目の代わりにタイマーを置いておくことをお勧めします。実際、机の上にタイマーがあるだけで、お子さんたちの集中力が変わることがあります。(急いでやるのが目的ではありませんので、誤解がないようにしてください…)できれば始める前に「何分ぐらいでできそう?」と聞いてみてください。そして、「急がなくていいから、全部○にしよう」と付け加えてみましょう。これだけで、集中して解く習慣がついていけば将来的にとても大きな力となってくるはずです。③正答率で評価する②と関係しますが、速くできることが目的ではありませんので、「1回で○にすることが一番すばらしい」ということを知ってもらうために、〇つけの際には、「□問中△問できたね」という結果を伝えてあげるようにしましょう。「速くできることよりも書いた答えが〇になることの方がすごいことだ」ということをお子さんが知っていくには、点数だけではなく正答率を意識できるようにフィードバックしていくと効果的です。まとめ「たしかな計算力」というテーマのもと、こちらが普段目にするお子さんたちの様子やこれまでの経験則であれこれ書き連ねました。微力ながら何かしらのお力になれていればいいなぁと思います。
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