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執筆者の写真プラザくん

14.子どもの五月病②

ゴールデンウィークが明けて1週間以上経ちますが、お子さま方は元気に毎日を過ごされていらっしゃいますでしょうか?
前回はこどもの五月病について、その原因や兆候といったことをお伝えしましたので、今回は子どもが五月病になってしまった場合の対処法について書いていこうと思います。

まず、五月病はまじめで頑張り屋さんなお子さんほど症状が出やすいという皮肉なものでした。
それはきっと、人一倍張り切って4月に張りつめていた緊張の糸が大型連休で緩んでしまうことが大きな原因の1つと考えられているようです。

具体的には、心身の不調を訴えたり、登校を渋ったりといった無気力・気分の落ち込みといった症状がでてくると前回お伝えしましたが、ではもし五月病の症状が見えてしまった場合には、どのような対処をしていけばいのでしょうか?


【五月病の対処法としてやってはいけないこと】

①無理に学校に行くように言ってしまう
②子どもの無気力さについつい強く当たってしまう
③様子がおかしい理由を一方的に問い詰めてしまう など

お子さんが急に無気力になったり、学校に行きたがらなかったりすれば、心配しない保護者の方はいらっしゃいませんよね。

でも五月病は誰にでも起こりうることです。

まずは焦らずに、ゆったりとした気持ちで見守ってあげることが重要なようです。


お子さん自身もどうしてそうなってしまったのか分からないのが五月病の厄介なところです。
本人からすると学校にも行きたいし、クラスメイトとも楽しく過ごしたいと思っていても、なかなか体が言うことを聞かないというのは、親御さんにどう説明していいか分からないのではないでしょうか。

ですので、親御さんの心配は重々承知の上で、あえて「そのままで大丈夫だよ」という雰囲気づくりをしてあげるのが大切になってくるかと思います。

万が一、ある程度時間が経っても症状が好転せず悪化していくような場合は、専門の機関や医師に相談してみるのもいいかもしれません。


【五月病の解消方法】


①スキンシップをいつも以上にとる

いつも以上にスキンシップをとってあげることで、お子さんのちょっとした変化に気づきやすくなりますし、お子さんにとっても安心感が増し、精神的にも安定することができます。

保護者様の絶対的な安心感の中でなら、少しずつ本音を言えるようになるかもしれません。


②たっぷり甘やかしてあげる

「これくらいできるはず!できたはず!」と怒ってしまうのは逆効果なようです。
たとえ、以前できていた何気ないことができなくなったり、そもそもやろうとしなくなったりした場合には、「そんな時もあるよね、もう一回一緒にやってみよう」などの言葉をかけてあげながら、お子さんの自信を掘り起こしてあげるといいかもしれません。

③身体を動かしてストレス発散


大人にも当てはまることですが、体を動かすことがストレス発散につながることがあります。

新鮮な空気を吸いながら、少し汗をかくぐらいの軽い運動でも気分転換にはなりますよね。
「何となくむしゃくしゃする、何となく落ち込む」という症状が見られた時は、一緒になって外で体を思いっきり動かして遊んであげるといいかもしれません。

④いつも通りの規則正しい生活を心がける


五月病の症状として、睡眠のサイクルが乱れたり、食欲不振になったりすることがあるようです。

そのため、できるだけ規則正しい生活を心がけ、少しずつ本来の生活習慣に戻していってあげることが大切なようです。

朝日を浴びたり、朝食をしっかりとることが、五月病の予防につながることもあるようです。

⑤コミュニケーションでは肯定も否定もしない

まずはお子さんの気持ちを吐き出させることが第一です。
お子さんの言葉にそのままおうむ返しをしたり相づちをうったりすることで、お子さんは自分の気持ちを言葉にしやすくなるのではないでしょうか。
できれば、「それは○○な気持ちになるね」などと共感してあげ、お子さんのありのままの気持ちを受け止めてあげることによって、お子さんが自信を持つよう促していくのが重要なようです。

⑥学校の先生にも様子を伝えておく

先生にはお子さんの様子を伝えておき、学校とご家庭の両方から見守ってあげることが大切です。

お子さんには学校でもご家庭でも安心して過ごせるという環境を作ってあげることが重要です。

自分の周りにはたくさんの理解者がいて、みんなで見守ってくれているということを、お子さん自身がいずれ肌で感じるようになるのではないでしょうか。


ここまで子どもの五月病について、その対処法についてお伝えしました。
実際には、いろんなお子さんがいて、それぞれご家庭のご事情もあるかと思いますので、言葉で書き並べるほど簡単な問題ではないかもしれませんが、何かしらの予備知識として持っておいても損はないのではないかと思う次第です。
お子さんたちが健やかな毎日を過ごせますように…
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