プラザくん2023年7月3日21.夏休みに鍛える集中力①実にうらやましい6週間の長期休暇が間もなく始まります。お子さんたちは今からもう、ワクワク・ウキウキされているのではないでしょうか。そこで、今回は夏休みにこそ鍛えたい「集中力」についてご紹介したいと思います。まず前提として、集中力というのはどんなお子さんでも持っている力です。特に何も言わなくても、気がついたらお子さんが夢中になって没頭している場面というのが、今までに何度となくあったのではないでしょうか。ある程度自分のことを律することができるようになってからは別として、小学低学年のお子さんの集中力は、ある種のものに対して、自然と発揮される力なのではないかと思います。逆を言うと、保護者の方が「集中してやりなさい!」と指示しなければいけない場面では、すでに集中力が切れてしまっている状態とも言えるでしょう。つまり、理性で自分を制御することが難しい低学年のお子さんは、本能的に集中力が働く状況とそうでない状況があるということです。はたから見ていて難しいのは、普段熱中しているはずのことであっても、疲れていると楽しくなさそうにしていたり、今までそうでもなかったことに急に夢中になったりするような気まぐれな行動が、小学低学年のお子さんにはよく見受けられる点です。本人が気に入って始めたことで、月謝や送迎なども絡んでいるのに、つまらなそうにされたりしたら、ついつい「集中してやりなさい!!」と言いたくなりますよね。ただ、小学低学年の気まぐれな行動にはある程度長い目でつき合っていくとして、肝心なのは、「集中力は好きなことでしか育たない!!」ということです。集中できる好きなことといえば、ゲームやマンガが思い浮かぶという方がいらっしゃるかもしれませんが、初めはそういった学習にあまり関係がないことでもいいかもしれません。ゲームは多種多様なため、一概に良し悪しを言いにくいところがありますが、マンガは1冊読み切るのにもそれなりの集中力が必要なはずです。図書館で文学作品を読めれば理想的ですが、古本屋でマンガを立ち読みし尽くすなんてことも、集中して何かをやり切る成功体験の1つにはなるような気がします。「集中力は好きなことでしか育たない!!」「集中して何かに取り組む経験こそが大切!!」大人の考えでは、どうせやるなら学習につながることとか、将来的に本人のためになることなどをついつい勧めがちですが、内容はあまり関係がなく、とにかく集中してやり切ったと言える経験をたくさん積ませてあげることが後々の財産になってくるのだと思います。その意味では、ひと夏を通じて達成するような大がかりなものではなく、1日で完結できるようなことで十分だと思いますし、できればそういった手軽なものがいくつかあると理想的です。できれば、お子さんが集中して何かに取り組んでいる姿はそっと見守ってあげ、後から何が面白かったのかとか、どんなところに興味を持ったのかなどを話題にしてあげると、お子さんそれぞれの特徴も見えてくるかもしれません。ひと昔前のテレビ全盛の頃は、子どもの集中力は長くて15分なんて言われていました。ちょうど次のCMまでの時間ということですよね。では、今の子どもたちの集中力はというと、かつてと比べてもどんどん低下しているように思います。情報があふれている最近では、次から次へと興味が移っていき、こちらから探しに行かなくても、向こうから手ごろな目新しいものを提示してくれるのが当たり前になりつつあります。子どもが将来なりたい職業で人気のYoutubeも、10分以上の動画が長いと言われるようになってきています。つまり、集中力を鍛えるために興味・関心が持てるものを見つけようにも、今の情報化社会ではそういった環境になりにくいという現実があるということも少し考慮しておく必要がありそうです。「集中力は好きなことでしか育たない!!」できれば、スマホやタブレットといった受け身で情報を入手できるものより、自分の目で見て、耳で聞いて、触れたり味わったりしながら経験していくようなことの方が、お子さん本来の集中力を発揮する場面に出会いやすいような気がします。今すぐ何かにつながらなくてもいいですが、何かに集中した経験が多いお子さんほど、いざという時のスイッチの入れ方を知っていると言えるかもしれません。そういった集中力スイッチの入れ方を知っているお子さんは、いずれ学習面にも活用できる大きな力を身につけていると言えるような気がします。今回は集中力とはどのようなものかについて触れました。次回は集中力と学習について述べていきたいと思います。
実にうらやましい6週間の長期休暇が間もなく始まります。お子さんたちは今からもう、ワクワク・ウキウキされているのではないでしょうか。そこで、今回は夏休みにこそ鍛えたい「集中力」についてご紹介したいと思います。まず前提として、集中力というのはどんなお子さんでも持っている力です。特に何も言わなくても、気がついたらお子さんが夢中になって没頭している場面というのが、今までに何度となくあったのではないでしょうか。ある程度自分のことを律することができるようになってからは別として、小学低学年のお子さんの集中力は、ある種のものに対して、自然と発揮される力なのではないかと思います。逆を言うと、保護者の方が「集中してやりなさい!」と指示しなければいけない場面では、すでに集中力が切れてしまっている状態とも言えるでしょう。つまり、理性で自分を制御することが難しい低学年のお子さんは、本能的に集中力が働く状況とそうでない状況があるということです。はたから見ていて難しいのは、普段熱中しているはずのことであっても、疲れていると楽しくなさそうにしていたり、今までそうでもなかったことに急に夢中になったりするような気まぐれな行動が、小学低学年のお子さんにはよく見受けられる点です。本人が気に入って始めたことで、月謝や送迎なども絡んでいるのに、つまらなそうにされたりしたら、ついつい「集中してやりなさい!!」と言いたくなりますよね。ただ、小学低学年の気まぐれな行動にはある程度長い目でつき合っていくとして、肝心なのは、「集中力は好きなことでしか育たない!!」ということです。集中できる好きなことといえば、ゲームやマンガが思い浮かぶという方がいらっしゃるかもしれませんが、初めはそういった学習にあまり関係がないことでもいいかもしれません。ゲームは多種多様なため、一概に良し悪しを言いにくいところがありますが、マンガは1冊読み切るのにもそれなりの集中力が必要なはずです。図書館で文学作品を読めれば理想的ですが、古本屋でマンガを立ち読みし尽くすなんてことも、集中して何かをやり切る成功体験の1つにはなるような気がします。「集中力は好きなことでしか育たない!!」「集中して何かに取り組む経験こそが大切!!」大人の考えでは、どうせやるなら学習につながることとか、将来的に本人のためになることなどをついつい勧めがちですが、内容はあまり関係がなく、とにかく集中してやり切ったと言える経験をたくさん積ませてあげることが後々の財産になってくるのだと思います。その意味では、ひと夏を通じて達成するような大がかりなものではなく、1日で完結できるようなことで十分だと思いますし、できればそういった手軽なものがいくつかあると理想的です。できれば、お子さんが集中して何かに取り組んでいる姿はそっと見守ってあげ、後から何が面白かったのかとか、どんなところに興味を持ったのかなどを話題にしてあげると、お子さんそれぞれの特徴も見えてくるかもしれません。ひと昔前のテレビ全盛の頃は、子どもの集中力は長くて15分なんて言われていました。ちょうど次のCMまでの時間ということですよね。では、今の子どもたちの集中力はというと、かつてと比べてもどんどん低下しているように思います。情報があふれている最近では、次から次へと興味が移っていき、こちらから探しに行かなくても、向こうから手ごろな目新しいものを提示してくれるのが当たり前になりつつあります。子どもが将来なりたい職業で人気のYoutubeも、10分以上の動画が長いと言われるようになってきています。つまり、集中力を鍛えるために興味・関心が持てるものを見つけようにも、今の情報化社会ではそういった環境になりにくいという現実があるということも少し考慮しておく必要がありそうです。「集中力は好きなことでしか育たない!!」できれば、スマホやタブレットといった受け身で情報を入手できるものより、自分の目で見て、耳で聞いて、触れたり味わったりしながら経験していくようなことの方が、お子さん本来の集中力を発揮する場面に出会いやすいような気がします。今すぐ何かにつながらなくてもいいですが、何かに集中した経験が多いお子さんほど、いざという時のスイッチの入れ方を知っていると言えるかもしれません。そういった集中力スイッチの入れ方を知っているお子さんは、いずれ学習面にも活用できる大きな力を身につけていると言えるような気がします。今回は集中力とはどのようなものかについて触れました。次回は集中力と学習について述べていきたいと思います。