高校受験の際に耳にする「内申点」。
「内申点って何?」
と中学生に聞かれたら、何と答えてあげればよいのでしょうか?
そもそも「内申点」とは通称で、一般的に「内申点」と呼ばれているものは、正式には「調査書評定」というものです。
中学校の先生方が3年間かけて、一人ずつ調査した結果が記載されるもの、それが「調査書」です。
そして、「調査書」の中にある3年間の通知表の「評定」のことが、一般的に「内申点」と呼ばれているものです。
ですから、「内申点」というのは、「調査書」の中の一部ということになります。
では、「調査書」にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
こちらは、教育プラザの卒業生が高校入試後に取り寄せてくれた調査書をもとに作成した調査書の実例です。
こちらの実例からすると、いわゆる「内申点」は全学年の計「112」となります。
5段階評価×9教科=45点が1年分の「内申点」ですから
3年間で45点×3年=135点満点となるのが「内申点」です。
公立高校入試が100点満点×5教科=500点満点であることを考えると、「内申点」は1教科分以上の配点があることになりますので、バカになりませんよね。
もちろん、「調査書」には、教科の学習の記録以外にも、出欠の記録や行動の記録、特別活動の記録や部活動の記録などが記載されています。
千葉県の公立高校では、教科の学習の記録(内申点)以外に、特別活動の記録や特記事項(資格・検定など)による加点をする高校もあり、反対に出欠の記録や行動の記録に問題が見つかると審査の対象となってしまう場合もあります。
ちなみに、総合所見はよほどのことがない限り、ネガティブなことは書かれないのが一般的なようですのでご心配なく。
今回は「内申点」とは「調査書評定」とのことで、「調査書」の中身について触れてみました。
次回は、「内申点」を上げるにはどうすればよいかについて考えてみたいと思います。